今年の霞ヶ浦を漁師とバサー両方の目線で考察してみる
年明け最初のブログは今年の水中事情が少し面白く感じたので、その内容を書いてみたいと思います。
1月半ばより霞ヶ浦の漁師さんのところにまとまって働きに行っていました。
久しぶりの作業に体が鈍っていたのかかなりキツく感じた数日間でした。
この数日間で感じた今年の霞ヶ浦の特徴や変化を、過去の霞ヶ浦や最近の霞ヶ浦の釣果と照らし合わせて書いていこうと思います。
白魚漁で感じた事
まずメインに行った漁が白魚をターゲットにした漁でした。
写真ではわかりにくいですが、例年の1.5倍?と思えるサイズで太く長い印象でした。
その他にも例年にない変化がありました。
白魚の産卵が異常に早い事。
漁師さんにこの事を聞くと、白魚の産卵が早まる事は、この10何年間に数回は早い年はあったものの珍しいとの事でした。
この産卵の早さがバス釣りにどう影響するかはわかりませんが、白魚のサイズがでかいと言うことに関しては今シーズンはワカサギが少ないという事もあり、より白魚をメインベイトとして意識するバスが増えるのではないかと思ってしまいますね。
霞ヶ浦と北浦の白魚パターン
元々白魚パターンは霞ヶ浦本湖より北浦でよりハマりやすい印象の釣り方でした。
霞ヶ浦より北浦の方が白魚パターンが有効的に感じられる理由としては…
・北浦の方が平均的に水がクリアなので小さく波動が弱い白魚を捉えやすい。
・白魚の平均サイズが霞ヶ浦より一回り大きいので捕食対象として認識しやすい。
・ここ数年ワカサギが少ないので白魚を選択肢として白魚が選ばれやすい
などの理由が考えられます。
条件がより北浦に近づいた事によって今年の霞ヶ浦本湖の白魚パターンにより注目したいと思います。
白魚の産卵は他の魚種と比べるとダラダラと長い印象なのでじっくりと検証していきたいですね。
定置網漁で感じた事
続いて定置網漁で感じた事を書いていこうと思います。
[写真は過去の定置網漁の写真。ブラックバスも稀に入る]
時期と場所と網の細かさで様々な魚を獲ることが出来る定置網漁。
獲れた魚を観察して感じた第一印象は、この時期にしてはボラが非常に活発だと思いました。
例年この時期の定置網にはボラはあまり入らない印象でした。
サイズ感を確認してみると小さめボラを測定してみても20cmジャスト。
この時期の霞ヶ浦本湖の小ボラのサイズは確認した事がなかったので、思ったより大きくて驚きました。
みんなが投げているビッグベイトよりも少し大きいサイズ感ですね。
さらに驚いたのが小ナマズ(キャットフィッシュの稚魚)が入っていた事。
この魚も例年この時期には浅い場所では活動していない魚です。
定置網漁で獲れた魚達の様子を見ると、この時期にしてはあらゆる魚種が活発に動いている事が伺えました。
そして、白魚の産卵が早いという結果。
ここ最近、冬にしてはバスの釣果が比較的よく聞くという事を考えると、今年の暖冬の影響が水中に大きく影響している事が伺えました。
ワカサギ人工孵化事業
話は変わりますが、霞ヶ浦漁業組合にはワカサギの人工孵化を行う様々な装置が置かれています。
この様な巨大な水槽もその一部です。
この水槽の奥に見えるのが、ワームなどのパッケージでよく見る『環境・美化マーク』
このお魚マークは
LOVE BLUE助成・事業と呼ばれています。
※「LOVE BLUE助成」は、一般社団法人日本釣用品工業会より地球環境基金に寄付された資金をもとにした、清掃活動など水辺の環境保全活動に対する助成金です。
LOVE BLUE助成のおかげでこの水槽も設置出来たとお伺いしました。
環境・美化マークの付いた商品は絶対に自分も購入した事のあるはずなので、どの様な活動をされているか知れて良かったです。
まして身近な霞ヶ浦でも関わりがあると知って嬉しくなりました。
さらにこの事業を深掘りした話になり…
「ワカサギの産卵事業は田辺哲男さんが考案して全国に広がっているんだよね。この案はスゴいよね」と漁師さん。
そうでした!
聞いたことあったけど、まさに目の前のこの事業でした。
全国のフィールドにワカサギが沢山いるからワカサギ釣りが流行っていて、漁業や湖の周りの施設も潤う。
田辺さんの功績は素晴らしいですね。
おそらく他の湖に送る用のワカサギの卵。
霞ヶ浦用のワカサギ産卵人工孵化場
数年ぶりに設置をお手伝い。
漁師さんを通じて少しだけでしたが、この事業をお手伝い出来たことを嬉しく思います。
霞ヶ浦のワカサギは不漁のハズレ年が続いていますが、今年はV字回復を願っています!
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